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2008/10/03

ポニョみた。

このまえの土曜日に家族で見にいってきました。

いろんなひとの感想を読んだあとだったので、たくさんの予備知識を抱えて見ることになったのですが、僕の予想をはるかに超えて素晴らしかったです。

このあと禿げしくネタバレします。

ストーリーは宗助が海で人面魚のポニョを見つけるところからはじまります。
明らかに人面魚なのに宗助はポニョを「金魚」と呼びます。ポニョをバケツに入れて、そのまま幼稚園へ連れて行くのですが、ポニョを見た幼稚園の友達も「金魚」と呼びます。
僕ら観客には人面魚に見えるけど、登場人物たちにはただの金魚に見えてるんだろうか?と考えました。それとも人面魚が自然に存在する世界を描いた話なんだろうか?とも考えました。

その後ポニョは一度うみへ連れ戻されますが、宗助のことを好きになってしまったポニョが、人間になってもう一度陸地へ戻るとき、すさまじい嵐が起こります。いくらなんでも陸地に対して波が大きすぎておかしいのですが、これはきっとアニメーション的演出なんだろう、とか思ってみていました。

宗助と、母親のリサが、その嵐の中を車を走らせて、なんとか家にたどり着きます。家のそばで人間の女の子になったポニョにめぐり合います。宗助は、姿が変わったポニョを見て、それがポニョだとすぐにわかります。リサもそれをなんでもないように受け入れ、ポニョを家の中へ招き入れます。いや、招き入れるという感じではなくて、ずっと前からの知り合いのような感じでした。

ここで家の中に入って、リサが宗助に言うセリフがすごかった。

「たくさん不思議なことが起こってるけど、いまは何故だかわからない。
でも、そのうちわかるでしょう。」

そして、いまはまずとにかく落ち着きましょう、ということで、お茶をいれて飲むことにします。

僕はここで、「あぁ、僕がこれまで不思議でおかしなことだと思ってたことは、この登場人物たちにも全部不思議なことだったんだ。」とわかりました。そして、登場人物たちが不思議なことを不思議だと認識しながら、あたりまえに自然に受け入れていることに気づきました。そして、きっとこれがこの映画のテーマなんだなぁと思いました。

いま、世の中の人たちは、リサのセリフで目からうろこが落ちるまえの僕と同じように、世の中に起こるすべての事象は人間が積み上げてきた科学的な知識で解明することができて、不思議なことにもすべてメカニズムがあって、不思議に見えることは人間の錯覚だったりして、正しいことはひとつしかない、みたいに考えています。

でもそれはあまりにもおこがましくて、いま正しいと思われていることなんて、いつもとても危うくて、不思議で理解できないことを受け入れる度量を持ち合わせていないと、人間はとてももろいものだ、ということを教えてくれているような気がします。

そのあと、映画のなかではどんどん不思議なことが起こっていくんだけれど、もう僕はそれをドーンと受け入れられるようになっていたんだゼ。