2005/07/29

iTMSJ いよいよ開店か?

 大方の予想では8月4日に東京国際フォーラムでアップルが開催するプレス向けの音楽関連イベントで、iTunes Music Store Japan の開始が発表されるのではないかとされています。この他にも iTunes Phone も発表されるかも知れませんね。とても喜ばしいことなのですが、気になるのはアップルがJASRACとどう折り合いをつけたのかということ。

 JASRACがこんなことを言いはじめて(実はかなり前から言ってたんですけど)モダシンさんがかなりブチ切れていらっしゃいますので、たぶんアップルの理想とは大分かけ離れたかたちでの発進になるのでしょう。

 日経のIT Pro のこの記事によれば、iTMS のシステムは欧米での大成功を見れば分かるように、リスナーにもアーティストにもレコード会社にも絶大なメリットをもたらします。困るのはJASRACだけみたいです。

 坂本龍一さんが「音楽著作権の独占管理を改めよ」という強い口調の声明文を発表したり、JASRACが音楽業界以外にも引き起こしている問題を朝日新聞がレポートしていたりもします。結局JASRACが護っているものって著作者の権利じゃなくてJASRACの利益なんじゃないの? ってことになります。

 以前にCCCDや輸入版規制の問題に対して、問題意識が高く、音楽を愛するブロガー達の間で起こった反対キャンペーンが音楽業界に与えた影響は計り知れません。私も好きなアーティストの作品でもCCCDだということで購入を見送りました。このようにしてどれだけのCCCDが売れ残ったことでしょう。ほどなくして次々と大手レコードレーベルがCCCD撤退を発表しました。

 今こそJASRACに対して立ち上がるときかもしれません。

 そのうち誰かが「NO!JASRAC」のバナーをつくってくれそうな予感。

[Apple]
 

2005/07/27

SONY MDR-NX1 W ヘッドフォン

 以前に iPod shuffle を購入したけど使う機会があんまりない、という記事を書いたことがありますが、最近、健康増進とダイエットとガソリン代の節約と環境保護のために自転車での通勤を始めました。会社から車で外出しなければならないことがあるので、車を会社に置いておく必要があったりしてホントにうまくいくかどうか少し疑問ですが、雪が降り始めるまではこれでいってみるつもりです。

 というわけで、自転車をこいでいる片道1時間のあいだ iPod shuffle が活躍することになりました。首からぶら下げていてもまったく問題のない重量なので、とても快適に音楽を楽しむことができます。
 ところで、以前使っていたソニーのインナーイヤー型のヘッドフォンが壊れてしまったので、今は iPod shuffle 純正のヘッドフォンを使っているのですが、私の耳の穴が少し小さめなのか、耳からとても外れやすいし、外からの雑音が入ってきて音楽がクリアーに聴こえません。そこで探してみるといいのが見つかりました。

B000652P66SONY MDR-NX1 W ヘッドフォン

ソニー 2004-10-21
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 ネックストラップと一体型で、とてもすっきりまとまっています。カバンの中でもゴチャゴチャせずに済みそうです。ですが、問題は iPod shuffle にストラップ穴があいていないことです。この方は iPod shuffle 本体の保護のためにストラップ穴つきのシリコーンジャケットをかぶせるアイデアを思いついてます。しかし、この方によれば、ストラップから分岐したコードの長さが足りないみたいです。それにこの方は、密閉度が高すぎて外の音が聴こえ難いので自転車の運転中はに使用するのは危険だとおっしゃる。
 しばらく悩みそうです。結局ヘッドフォンのコードと iPod shuffle 純正のストラップをうまく一体化させられるクリップのようなものがあると良さそうですね。

 ところで、はてなブックマークにはアマゾンの個別商品ページをブックマークするとコレクションに加える機能があります。私のコレクションは今のところこれ。で、このページの各商品の画像をクリックすると、こういうページにジャンプします。このページの下のほうに、はてなダイアリーでこの商品について書かれた記事が並んでいます。これを読むと、上で書いたように、いろんなことが分かってとても便利です。

 お試しあれ。

[Tools]
 

2005/07/26

ケーブルgaナポリタン










 いろんなところでソリッドアライアンスさんが最近出したUSBケーブル(←?)が話題になってますが、とりあえず「あー、またやってるよー」と、少し大人な感じで離れたところから眺めてたんですが、今日、上の写真を見つけて思わずエントリー。

 フォークの先っちょがUSBポートになっていたとは! 凡人には思いつきません。そこにエビフライ型USBメモリーを突き刺せば、この世のものとは思えないシュールさです。

 下のリンク先のページを少し下へスクロールしたところにある明太子型USBメモリ-もかなりスゴイです。
[Tools]
 

2005/07/25

still green













 AssistOn で見つけました。
 
 物質を輪郭だけにしてしまう、という発想。

 輪郭だけなので、向こうが透けて見えてしまいます。

 なのに、ちゃんと最低限の機能は残っています。

 面白いアイデアですね。

[Tools]
 

2005/07/24

人類進化論アクア説

 人類進化論アクア説というのをご存知でしょうか?私は、昔読んだ故景山民雄さんのエッセイ集で知りました。

 ごく簡単に説明すると、人類の祖先はイルカやクジラと友達だったことがあった、ということです。

 現在一般的に知られている人類進化論はサバンナ説と呼ばれていて、人間の祖先とされる類人猿が前足で道具を使うために直立歩行を始め、やがて火を使うようになった、というものです。
 しかし、さまざまな化石の発見により、ヒトは道具を使い始めるよりも早く直立歩行を始めていたことがわかりました。また類人猿の化石の見つかった900万年前から、直立歩行を始めた人類の化石の見つかった350万年前の間の、実に550万年もの期間の人類の化石が見つかっていない(ミッシングリンクと呼ばれています)ことなどから、サバンナ説では説明のつかない部分を埋める説として現れたものです。

 つまりミッシングリンクの期間、ヒトは水中にいたという訳です。陸上で生活するほ乳類のうち、体毛がないのはヒトだけです。陸上生活する上で体毛がないのはとても不利なのにです。体毛のないほ乳類は水中で生活するイルカやクジラの仲間達だけなのです。この他にもアクア説を裏付けるさまざまな説明が存在しますが、この説を信じるために、私にはこれだけで十分でした。
 詳しくは、人類進化論アクア説1水生類人猿説 - Wikipediaをどうぞ。

 人類の祖先がイルカやクジラと水中で一緒に暮らしていたなんて素敵すぎます。
 陸上で生活していたほ乳類が、何かの理由で水中で生活するようになり、そしてまた何かの理由でヒトやその他のほ乳類(象なんかがそうだといわれているようです)は地上に戻り、イルカやクジラは水中に残ったのです。

 この説を裏付ける証拠はまだまだ足りないようですが、これの方が素敵だという理由だけで、私は断然この説を支持します。

 私がこの説に初めて触れた、故景山民雄さんのエッセイ集の中にはこんな話しもありました。

 クジラの脳は人間の何倍もの大きさがあります。クジラはその大きな脳で何を考えているのでしょう?
 クジラは人間のように経済活動を行っていません。生きていくためには、自分の食べる物を探して海の中を効率的に移動するだけでいいのです。あと考えることは子孫を残すために子育てをすることくらいでしょうか。
 それくらいのことのために、あんな大きな脳は要りません。しかし退化することなくあの大きさが保たれているのですから、あの脳は何かに使われているのです。では何を使われているのでしょう?
 景山さんはこう考えました。哲学しかないと。人間が人間とは何かを考えるように、クジラはクジラとは何かをあの大きな脳で考えているのです。そしてクジラは、考え抜いて出た答えを書物に残すことができませんので、すべてその脳の中に蓄えていきます。それから海の中で起こった出来事を、古代から現在に至るまですべて覚えていて、それらを次々と子孫に言い伝えていくのです。

 これを裏付ける証拠もいっさいありませんが、これがホントだとしたらあまりにも素敵なのでどんどん信じちゃいます。
 カナダにクジラが水中で発する声を解析している学者さんがいて、最近すこしずつ何を言っているのかわかり始めてきているそうですが、この説を信じているとワクワク加減が全く違ってきます。

 景山さんはどうして死んじゃったんでしょう? もっとワクワクさせて欲しかったです。

[Science]

2005/07/20

ブログを宇宙に発信





 IT media でこんなニュースがありました。

 ブログを宇宙に発信する新サイト登場

 こういうのに弱い私は、早速登録してこのブログを宇宙に発信してもらうことにしました。

 エイリアンは日本語読んでくれるでしょうか?

[Web]

2005/07/16

はてなブックマークのBookmarklet Safariでの文字化けを直す

 Safariではてなブックマークすると、たまに文字化けしてしまってイライラしていたのが見事に解消されました。
 下のリンク先の記事にすべて書かれているのでここで書く必要もない気もするけど、リンク先の記事をブックマークしている数が5つと意外に少ないので、あえてご紹介します。
 とても便利になりました。

 Safari+はてなブックマークユーザには必須です。

はてなブックマークのBookmarklet Safariでの文字化けを直す

[Web]

2005/07/09

経済中心主義の終焉

 この前NHKでやっていた年金問題や少子高齢化問題、働く女性の問題などをテーマに議論する番組で堺屋太一さんがこんなことを言っていました。
 
 「この問題について議論するとき、経済のことが主題になっているといつまでたっても結論にはたどり着かない。それぞれの言い分が交錯するだけだ。経済中心に物事を考える時代は終わりました。これからは文化中心に考えなければならない。」
 
 堺屋さんは現在の経済的満足を重視する社会から文化的満足を重視する社会に転換しなければならないと提言していました。番組中、堺屋さんは何度も何度もこの発言をしましたが、番組の構成上この提言について深く議論されることはなく、あるテーマの議論の最後に堺屋さんがこの発言をし、すぐ次のテーマに移っていくという具合でした。ここが一番大事なところのように思えてならなかったのですが。
 番組の最後の方でドイツに長期間住んでいたという女性が、日本ではいくらお金があっても豊かな生活はできない、という意味の発言していました。そうなのかもしれません。

 番組の中で少子高齢化の結果、何年か後には人口減少が始まり、ついには経済縮小が始まる、と危機感を煽っていました。日本では戦後以降これまでずっと経済発展を重視して国策が建てられてきました。経済発展なくして国の未来はない、という思想をいつの間にか植え付けられてしまっているような気がします。確かにこのまま国民がみんな経済中心主義の考え方を持ちを続ければ経済縮小イコール国家の破滅なのかもしれません。しかしこのまま人口が増え続け経済が発展し続けることはありえません。いま経済から文化への転換をしなければ破滅へむかってつき進むことにならないでしょうか。

 日本は昔、世界でも有数の清貧の文化をもつ国でした。うまく転換できるような気がするのです。

[Misc.]
 

2005/07/08

エイジング

 最近女性達のあいだでは「アンチエイジング」という言葉がもてはやされているようです。

 「エイジング」とは「加齢」を意味しますので、「アンチエイジング」は「加齢を抑え込む」という意味になります。加齢とともに衰える肌のはりや、増えるくすみやたるみを抑えていかに若々しく保つか、というのがテーマのようです。

 女性のそういった心理はよく理解できるのですが、人間が自然に逆らえないのと同じように、自然な「老い」にもやはり逆らうことはできません。多少遅らせることができるだけです。
 これを「より好ましく老いる」ためにはどうしたらよいか、と考えることで、とてもポジティブに転換できます。
 世の中にはとても素敵に歳を重ねている人たちがたくさんいます。そういう人たちはまず、精神がとても若々しくてポジティブです。そして美容や健康については普通の人たちよりも無頓着だったりします。
 昔どこかで読んだ話しですが、体に悪いとされることは一切しないように努めるグループと、酒であろうがタバコであろうが、好きなことは一切制限しないで過ごすグループを作って、それぞれを長い期間リサーチした結果、後者のほうが長生きしたそうです。このリサーチをした人は予想していなかった結果に驚いてしまい長い間発表できなかったそうです。
 「笑う門には福来る」といいますが、重要なのは心の持ちようということです。

 私が携わる建築の世界でも「メンテナンスフリー」を合言葉に「アンチエイジング」な材料が持てはやされています。老朽化したり汚れたりしにくい材料という意味なのですが、このために世の中に無機質で無味乾燥な印象の建物があふれてきました。ハウスメーカーの建てる住宅がその筆頭です。
 安くて良いものを求めるのはいいのですが、誰かの何かと一緒であれば安心する中流意識や極端にメンテナンスを嫌う意識が、この無味乾燥路線に勢いをつけています。
 
 家を建てるということは一世一代の大きな買い物であり、愛する家族の毎日のねぐらを作ることです。そして出来上がった家は愛着を持てるものであって欲しいものです。そのためには、ただ与えられたものを受け入れるのではなく、建主自身が家のことをもっと勉強し、材料や間取りにこだわるなど、じっくりと時間をかけて設計するべきです。大事なのは竣工して引渡しを受けた時点で完成ではなくて、住まいながら育てていくという感覚です。メンテナンスフリーもいいですが、メンテナンスや模様替えに積極的にかかわっていくことで家に対する愛着も湧きます。建設当初にかかる費用も抑えることもできます。
 愛着を持って家に接するためには、古くなって味わいの増す材料を使うことが重要です。ビニールクロス張りの壁やユニットバスは薄汚れてくるだけで味わいは増しません。ペンキ塗りの壁は何度も塗り重ねることで、木の床や手摺は手垢がついたり磨き上げたりすることで愛着が深くなり味わいを増していきます。これが「エイジング」です。

 そして愛情を持って育て上げられ、うまく「エイジング」した家は、古くなってもちゃんと売れます。不動産価値が上がったりもします。

 そんな家がたくさん建っている社会になるといいなぁと思います。

[Misc.]
 

Podcasting

 iTunes 4.9 に Podcast を聴く機能がついたことにより、これまで盛り上がりそうで盛り上がりきらなかった Podcasting が一気にブレイクしそうなムードになってきました。

 日本では Going My Way の Kengo さんや C O U L D の ヤスヒサさんが古くから Podcasting されています。
 Blogger つながりということで交流させて頂いているポトフさんPodcast にすっかりのめりこんでいらっしゃしますが、なんと iTunes 4.9 のリリースと同時に iTunes の Podcast の International カテゴリーの Japanese のグループに登録されていて、まさしく Podcaster の日本代表になっていらっしゃいます。当然ながらリスナーの数も50倍になったそうで、配信にも力が入っているご様子です。

 日本語で Podcast を配信している方はまだまだ少ないのが現状ですが、その理由の一部は日本語による話し言葉のノリの悪さがあると思います。昔、英語の先生が「英語がマシンガンなら日本語はピストルだ」と言っていました。それくらい話し言葉のテンポが違うという意味なのですが、テンポはそのままテンションという言葉に置き換えられます。
 日本人が英語をしゃべると英語っぽく聞こえないことが良くありますが、あれは発音の悪さもさることながらテンションの低さも大きな要因です。欧米人(特にアメリカ人)が英語でしゃべっているのを聞くと、なんでもない内容の話をやたらと楽しそうに話すことに気づきます。関東人が関西人の話しているのを聞いて「話が全部ネタみたいだ」とか「怒っているみたいだ」という印象を受けるのもテンポとテンションの違いがあるからです。そういう意味では英語をしゃべるのには関東人よりも関西人のほうが向いているのかもしれません。

 このあたりの問題を解消するためには、意識してテンポやテンションを上げたり、複数人による会話形式にするなどの工夫がいりそうです。

 昨日の伊藤ガビンさんの先見日記にこんな話が出てきていました。
 目的を持って、なにか会話の中から宝を探そうとするには、あまりに時間がかかりすぎるわけだよね。だって音声を聞くのって時間がかかりすぎるもの。2時間のテープのどこに宝が眠っているのか、眠っていないのか、2時間かけて旅をしないとわからないわけで。

 そこで登場したのが ポッドスコープ 

 まだベータ版のサービスですが、これが本格的に始動したら Podcast の人気に拍車がかかりそうです。

[Misc.]

2005/07/06

ホンダの不常識

 夕刊フジBLOGによれば、最近新型ステップワゴンを発表したばかりのホンダでは、初代のステップワゴンを発表した頃から、商品開発の際に「不常識」という造語が重要なキーワードになっているそうです。
 
 「不常識」とは「非常識ではなく、常識にとらわれないの意」なのだそうです。
 素晴らしいですね。ホンダには今後も期待できそうです。

 関連する過去の記事 「常識について

[Misc.]

2005/07/01

JAPANESE ONLY





 こんな記事を見つけました。

 "JAPANESE ONLY"をやめようキャンペーン

 "JAPANESE ONLY" は「日本人以外立ち入り禁止」という意味にも取れるようで、使わない方がいいのだそうです。正しく表現するならば "Japanese text only" とするのが良いそうです。

 以前に kazenotayori さんも同じようなことをおっしゃっていたので、私も Flickr かどこかでこの表記をしていたので消したことがあります。

 日本語のサイトではよく見かける表現ですが、気をつけたほうが良さそうです。

[Misc.]