2007/08/24

AutoPagerize + LDRize ですよ。

うろ覚えなんですが、確かアップルのユーザーインターフェイスの担当者が、マウス中心の操作による作業と、キーボードショートカット中心の操作による作業を比較した結果、ビギナーもヘビーユーザーも含めたすべての被験者において、マウス中心の作業の方が効率的にすばやく作業ができることがわかったそうです。この結果はいくら実験を重ねても変わらなかったそうです。うろ覚えですけど。

で、ホントにそうなのかなぁと思いまして、ためしに職場の PC で livedoor Reader を見るとき、マウス中心の操作に切り替えてみました。
記事表示エリアにマウスカーソルをおいて、スクロールホイールで記事をスクロールしていきます。気になる記事を見つけたらピンを立てずに記事タイトルをホイールクリックして背面タブに開いていきます。そのサイトの記事を最後まで読んだら左手で「w」キーを押して次のサイトへ進んでいきます。

結果的に、この方法で読んだほうが快適に素早く操作できました。ただ、自宅のノート PC にはマウスをつないでないので、そっちでは今でもあいかわらず l, l, l, l, p, l, l, k, l, w, l, l とやってますけどね。
ピンの使い方としては、最近ではもっぱらは回線が遅くてマシン能力の低い自宅で立てて職場で一気に読む、ということになっています。
あと「o」したとき、古いピンから順番に、さらに開いたタブがアクティブにならずに完全に背面で作業してくれるともっといいのになぁと思います。たぶんなんか方法あるんだろうけど。

で、ようやく本題なんですが、今日この記事を読んで、

ためしてみましたよコレ。

で、わかったんですよ、LDR のキーボードショートカット的操作の快適さの本質が。
それは記事を読み進むとき、あるいは写真を次々と見るとき、視線の位置を動かさずに済む、というところです。これによって、なんといいますか、脳の別な部分が刺激される感じになります。普通に、ズラーっと並んだ記事タイトルや写真を上から下へ眺めていくのと違って、次から次へとカッカッカッカッと目から脳へ飛び込んでくる感じになって、脊髄に届く、みたいな感じです。

あんまりコレばっかりやってると、どこかがおかしくなってくるような気がするのですが、なんか気持ちいいのは確かで、眠っていた部分が無理矢理起こされるみたいな感じがします。でもやりすぎには注意。でも気持ちいい。←注意

■ 追記
ステイタスバーのグリモンアイコンを右クリックして「ユーザースクリプトコマンド」から「toggle smooth scroll」をチェックすると、カッカッカッ感がアップして脊髄直撃度が増します。あと、背景に一行飛ばしで色がつくのですが、この色を「eeeeee」あたりにしたほうが、さらに LDRized されるような気がします。

2007/08/18

たぶん TV → WEB → TV だと思う。

この記事を読んで思ったこと。

テレビとネットの比較をするときに思い出すのがスティーブ・ジョブズの有名なことばです。たしかこんな風だったはずです。

「ひとは自分の頭のスイッチをオフにしたいとき、テレビのスイッチをオンにする。ひとがコンピュータのスイッチをオンにするのは、頭のスイッチをオンにしたいときだ。」

上の記事でもネットのオンデマンド性について述べられていますが、それを的確かつ明快に表したことばだと思います。

いまの僕はどっぷりとネットに浸かって、ほとんど中毒的なネットの住人になっています。
たしかに今、ネットは便利で面白いし、テレビはつまらなく見えます。でもずっとそうかというと、たぶんそうではなくて、ファッションや音楽の流行が繰り返すように、きっとそのうちネットよりもテレビの方が面白いってときがくるような気がしています。
少なくとも、テレビに対するネットの絶対優位はいつか崩れて、融合と棲み分けができるでしょう。
ある流行の中にいるとき、そのとき流行しているものが完璧にカッコよく感じられて、昔の流行はありえないくらいダサく見えたりしますが、それに似た状況のような気がします。

で、その変化のキーになるのは、コンピュータがどうしてもパーソナルなものになってしまうのに対して、テレビは同じ空間にいる複数人による「ダラ見」ができるところだと思います。
そんなの当たり前みたいだけど、結局そこを行ったり来たりするんじゃないかなぁ。

2007/08/04

チリとチリリ うみのおはなし

子供が読めとせがむので、図書館で借りてきた本を読んでやりました。それがこの絵本。

チリとチリリうみのおはなし

きれいな絵を見ながら、さぁーっと読んでやりました。

絵もちょっと不思議だけど、お話自体もちょっとどこか引っかかるいい話だなぁと思っていると、もう一度読んでくれというので読んでやりました。
いろいろと気になるところがあって、こっそりもう一度読もうかと思っていたのでちょうど良かったです。

2回続けて読んでくれなんて、あんまり言われないんですけどね。

で、2回目は絵の細かいところをじっくりと見ながらゆっくりと読みました。
読み終わると思わずにっこりしてしまうような、いい話ですよ。

それにとても涼しげなので、暑い夏に読むとピッタリかも。

2007/08/03

ロシアにはやっぱりなんかある

一時期は熱に浮かされたようにハマっていたタンブラーですが、最近はちょっと落ち着いてきて、いい感じに生活の中に溶け込んできました。

タンブラーで脊髄反応的にクリップしたりリブログしたりしていくと、自然と自分のもっている美意識が浮き彫りにされていることに気づかされます。これにはピクッときたけど、これにはこなかったってことがあったりして、そのときの気分による場合もあるけど、自分はこういうのが好きで、こういうのが嫌いなんだなぁということがおぼろげに見えてきます。

で、いろいろなものが見えてきたわけなんだけど、その中でも大きなひとつが、どうも僕はロシア的なものに惹かれる傾向がある、ということでした。

最初に気づいたのは、「ロシアントイカメラ」と呼ばれる「Lomo」で撮影したような、ちょっとピンボケで発色が少しおかしくて、その色がちょっとにじんでて、どこかロマンチックでセンチメンタルな雰囲気のある写真に惹かれてしまうことです。そのことに気づいてからしばらく、その類の写真をクリップしないように努めたことがあるくらいです。

で、そのあとに気づいたのが、ロシアのモデルさんを撮った写真やロシアの風景を撮った写真に惹かれてしまうことです。Lomo 風じゃなくてもいいみたいでした。どこかにほんのりと漂っている病的な雰囲気に惹かれているみたいでした。

そうこうするうちに、ロシアの普通の人たちが写った写真や、日常の風景や、ロシア語の文字にさえも惹かれ始めていきました。

Lomo の写真が Lomo 的である原因は、カメラ本体のつくりのチープさに起因していて、要するに「たまたま」だってことになっていて、その肩の力の抜け具合がまた「かわいー」という評価を受けてるわけですが、僕は最近、あれにはロシア的な美意識がきっちり作為的に作用しているような気がしてなりません。

なんなんだよーロシアー。

参考リンク