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2009/03/23

「意識」「無意識」

だいぶ前に見た「プロフェッショナル」に日本茶のブレンドをしている人が出てました。

このひとのスゴいところは、茶葉の目利きの技術。それも「化ける茶葉」を見つける技術のようでした。そして、安くて「化ける茶葉」と、それと相性のいい茶葉をブレンドして、低価格でも高級感のある茶葉を生み出すことをモットーにしていました。

このひとの目利きのコツがおもしろかった。もちろん、手で触ったり香りを吸い込んだり、お茶として出したときの色や味も確かめるんだけど、「化けるお茶」を見つけるときは、横目で、視界のスミに入るか入らないかくらいの位置で、見るともなしに見てるときに、葉っぱに呼ばれるのだそうです。

「呼ばれる」まえ、ちゃんとその葉っぱに正対して、触ったり香りをかいだり味を確かめたときにはなんにも感じなくて、パスしてたのに。そんな葉っぱが「化ける」そうです。

その「横目でチラ見」に、人間の「無意識」の「カン」の力を感じずにはいられませんでした。

最近この「無意識」の力のことばかり考えてるような気がするんだけど、考えれば考えるほど、これは考えても仕方ないことだなと思えてきます。

「意識」「無意識」ということで言えば、ちょっと前にタンブラーでこんな話があった。僕が無理矢理にそっちの話にしてるんだけど。

2009/03/22

グリーン・ニューディール

NHKでやっていた「グリーン・ニューディール」の番組を見ました。

「グリーン・ニューディール」とは、アメリカのオバマ政権が打ち出した政策の一つで、「グリーン」は環境を表し、「ニューディール」は、1930年代にルーズベルト大統領が世界恐慌を克服するために行った、ダムなどの公共事業に巨額を投じるなどの一連の経済政策のことを表しています。
つまり、石油に頼ったエネルギー構造を、太陽光や風力などの環境配慮型へと転換することにより、新たな産業と雇用を生み出し、さらには社会構造までも変えてしまおうということです。

そんな話は今までにもよくあったし、そんなのうまくいくのかなぁという印象がありますが、この番組を見た感じでは、大きな変化が起こりそうな気配を感じさせられました。大げさに言えば「IT革命」に続く「環境革命」の予感です。

石油に代わるエネルギーとして筆頭に上げられるのは電気ですが、発電した電気を貯めておくことが難しいため、発電所の発電量は必要量のピークにあわせなければならないという、大きな問題がありました。電気をためておくためには巨大な電池があればいいのですが、莫大なコストがかかってペイしなかったのです。

しかし技術の向上によりこれまでよりもずっと高性能で低価格の燃料電池が開発され、電気自動車が市販に向けた準備段階に入っています。
さらに政府による普及促進政策によって一気に普及する可能性を秘めています。
ただ、いくら電池の性能が上がってコストが下がったからといっても発電所で発電した電気を貯めておいてペイできるほどではありません。
そこで将来家庭に普及した電気車の燃料電池を利用するという構想があるそうなのです。つまり乗っていないあいだの車は、その家やその町の「足りない発電量」を補うための電池となるのです。

こういう構想自体は昔からあったのかもしれませんが、実用化できるレベルにまで技術が進歩してきたということのようで、すでにある町で実験的に運用され始めているそうです。

ブッシュ政権下のアメリカは、経済活動の足かせになると環境対策には否定的でしたが、ハリケーンや山火事の被害によって市民の環境問題への関心がどんどんと高まり、そんな市民たちは抑圧された状態でした。しかしオバマ政権に変わって環境政策が180度転換し、堰を切ったように流れが変わりはじめています。

そろそろ、この流れに乗っていくための準備をしたほうがいいのかもしれません。

2009/03/13

「天国のような状態」

数年前から大尊敬している建築家 五十嵐淳氏が、昨年末に建築雑誌に発表した「天国のような状態」という文章がずっと頭から離れない。

いや、正確に言うと文章というよりもそのタイトルだ。文章自体は斜め読みした程度だから。だって、そのときはそんなにすごい文章だとは思わなかったから。

しかし、あとからじわじわと効いてきた。

氏の言う「天国のような状態」とは、光、温度、湿度、気流、香りなど、感覚が受け取る情報において全てが完璧な状態のことだそうだ。

近作で試みられているのは、(いや、実はもうずいぶん前から無意識にここを目指していたような気もするが)主に光環境の天国化だ。

つまり、外部から室内に入る光をすべて間接光化し、室内全体が柔らかい一様なひかりで満たされた状態にする。 ごく簡単にいうと「ぼんやり」した感じだ。

間接光にする手段としては、屋内に巨大なひかり溜まりを作り、そこに向けて大きな開口を設ける方法と、2メートルほどの間隔をあけて設けられた巨大な開口部にオーガンジーのカーテンをかけて光環境を多層化して拡散光化する方法が試されていて、どちらも文句なく気持ち良さそうな空間に仕上がっている。

「天国」

なんて強烈なキーワードだろう。

しばらくは頭から離れそうにない。