2004/10/13

BusinessWeekがジョブズ氏にインタビュー

 上のリンクは英語の原文ですが、マクや Mac & Pal でポイントが訳されていたので原文は読んでいません。そんな元気ありません。
(革新は)軌道を外れたり多くのことをやりすぎないようにするために1,000回ノーと言うところから来ている。我々は常に参入し得る新しい市場について考えているが、唯一ノーと言うことによってのみ、本当に重要なことがらに集中できる。

 妥協のないプロダクトデザインは上のようなプロセスを経て生み出されているのです。
 パーソナルコンピュータは内部のメカ部分をメンテナンス・更新・増設するために外装部分を開ける必要がありますが、Appleのデスクトップ機は目立つ部分にはビスがひとつもありません。それなのに、目立たないように巧妙に配置された数少ないビスを外すことで、とても効率よく内部にアクセスできることに驚きます。
 あらゆる部分について妥協を許さない姿勢はこのあたりにとても良く表れています。

 私も設計をする立場の人間ですが、私が設計をするプロセスは、Appleとはまったく逆に、妥協の積み重ねによって成り立っているような気がします。まったくお恥ずかしい話です。
 施主をうまく説得できなかったために起こるデザイン的な妥協、設計および工事の工期や予算の制限による妥協、政治的な圧力による妥協、自らの能力や気力の不足による妥協、と様々な場面に妥協の落とし穴が潜んでいます。

 私の場合、いかにこの妥協の数を減らすことができるかで、作品の善し悪しが決まるようです。

[Apple]


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