2006/03/25

日本人の匿名性と自殺率1

 「匿名は日本の「国民性」だったんだ」で書いた通り、どうも日本人と匿名性とは切っても切れない関係であることは事実のようです。

 ブログを匿名で書くか実名で書くかについては、いろんなところでさまざまな議論がなされていますが、FNP-ニュースコミュニティで徳力さんが「今からブログを始める人には当然匿名ブログを薦めます」と断言していて、たくさんのはてなブックマーカーがこの記事をブックマークしています。
 事実、実名でブログを書く利点がたくさんあることは知っていても、世の中に溢れているブログのほとんどは匿名で書かれています。私のこのブログだってそうです。

 日本が世界に誇る巨大掲示板システム「2ちゃんねる」は、隅から隅まで匿名で運営されています。しかしこの中でただひとり、実名を公表している人がいます。それは管理人である「ひろゆき」こと西村博之氏です。 たけくまメモの「西村博之氏という存在」という記事では、巨大な匿名掲示板の中で、彼ひとりだけが実名を公表することの意味が的確に示されています。彼の存在によって「2ちゃんねる」の最低限の健全性が保たれているのかもしれません。
 「ITmedia News:ひろゆき氏「市民メディアはマスコミに勝てない」 (1/2)」によれば、彼の発言力が増大していることがわかります。彼は市民メディアを批判しているわけではなくて、彼が日々実感していることを、事実として淡々と表明しただけにすぎません。何かをなし遂げてしまった人の発言は、かくも重いものなのです。

 ここまで列挙してきた日本人と匿名性の関係を示す例は、どれもウェブ上での話しばかりですが、私が最近感じはじめたのは、日本人が匿名性を重んじることが実生活に及ぼす影響です。
 これは、密かに大きな問題になっている、日本人の自殺率の高さとして表れているような気がしてならないのです。実はまだ、そんな気がするだけでうまく説明できないのですが、無理矢理まとめてみようと思うのです。
 ただそれは次回ということで。(←ひっぱるひっぱる)

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