2006/08/02

責任を取る、とは

 私が好きな作家、浅田次郎の小説に「お腹召しませ」というのがあります。
入婿が藩の公金に手を付けた上、新吉原の女郎を身請けして逐電。お家を保つために御留守居役が出した名案は「腹を切れ」。妻にも娘にも「お腹召しませ」とせっつかれ、あとにひけなくなった又兵衛は ... 。

 というのがその内容です。

 “妻にも娘にも「お腹召しませ」とせっつかれ” というところがなんともショッキングですね。

 ところで「責任を取る」という日本語がありますが、昔からあれが好きではありません。

 「責任を取って辞任します。」「それで責任を取ったことになるのかぁ!」なんてやり取りがあったりしますが、不毛だなぁと思います。
 だって「責任を取る」って言葉の意味が、日本人はもう忘れてしまった振りをしているけど、おそらく、おそらくですよ、「お腹召しませ」ってことなんだから不毛にならざるを得ません。忘れた振りしてるけど、頭の中のどこか、DNAのどこかにまだ残っていて「あれじゃまだ責任とってない」ってことになるんでしょう。
 
 あ、そうだ。匿名性と自殺の記事、いい加減に書かなきゃ。

お腹召しませ
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