2006/08/01

謝ってばかりいると

 この前フラリと立ち寄った飲食店で、3人くらいいた店員のおばさんたちがみんな、やたらと「すみません」や「申し訳ありません」を連呼していてウンザリした気分になりました。

 「すみません、ご注文をお伺いします。」とか「申し訳ありません、お冷やお持ちしました。」という感じ。
 ほとんど枕詞(まくらことば)に近い感覚です。

 お客さんに失礼があってはならないと思って言ってるんでしょうが、これはかえって不快ですね。この人たちはホントに申し訳ないことが起こったらなんて言うんだろう?なんて疑問が沸き起こります。

 一流のホテルマンは「すみません」も「申し訳ありません」も言わない、というのを聞いたことがあります。理由はお客様に対して謝らなければならないことをしないからだそうです。
 万が一の事故などでお客様に不快な思いをさせるようなことがあったら、謝るよりも先にその不快感を取り除くために行動するのだそうです。
 事故や不手際に対していくら謝られても、それによって発生した不快感が払拭されることは少ないのかもしれません。それよりも、普段よりも良質のサービスを提供されるとか、自然にリラックスできるように誘導されるほうが、不快感を忘れるためには有効です。

 謝ってばかりいる人は、それが人を不快にする行為にもなりうる、ということを知らないんでしょう。

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