2006/01/14

漂う「ウソっぽさ」

 民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(1)〜テレビCMの限界が見え始めた - nikkeibp.jp - テレビは今、何をすべきかという記事を読んで。

 PrestonCafe: テレビCMの影響は低下しているのか?では
受動型から能動型に変わっていくのかも。

 という感想が述べられています。私もこれとだいたい似たようなことを感じていますが、もう一歩踏み込んで、感じたことを書いてみたいと思います。

 最近テレビを見ていて強く感じるのは「ウソっぽさ」です。バラエティ番組やドラマなどは、始めから虚構が演じられているんだと思ってみるので違和感はないのですが、報道番組やCMなど事実を事実として伝える内容のものに対して、とりあえず疑いの目を持って接しているのに気づきます。テレビで見た情報に対して何かアクションを起こす前には、まずウェブでその真偽を確かめたり、それを補足する情報を集めるなりしています。

 これは何だろう? 受動型から能動型へと変わってきた、という簡単なものじゃなくて、もっと大きな変化が起こっているような気がします。テレビのような、一度に多くの人たちに強いメッセージを発進するメディアに対して、無意識のうちに拒否反応を起こしているような気がします。それに対してウェブはまだ影響力の少ないメディアといえます。特にブログは個人が好きなように文章を書いています。時には間違った情報を文章にしてしまうこともありますが、読者によってコメント欄で間違いを指摘されたり、トラックバックで他の記事とつながったり、議論が膨らんでいったりします。良くも悪くも本音の議論がなされてる感じがします。

 最近、「LOHAS」ってのが流行ってますが、「ソトコト」が取り上げた当初は良かったんだけど、大きなメディアで取り上げられ始めて、いろんな芸能人の皆さんが「LOHAS」について語り始めたとたんに、いきなり「ウソっぽく」なっちゃいましたよね。

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