2006/09/08

世界は狭い

大学を1年間休学して、ワーキングホリデービザで半年間カナダ・アメリカに滞在したときのこと。

誰も知り合いのいないところに来ているので、緊張の連続だった。

スキューバダイビングのクラスで知り合った日本人から中古の車を購入し、その車を使ってアメリカ大陸を縦横無尽に走り回る旅を計画していた。

お金を節約するため、同じ車に乗って旅行に参加してくれる人を募集するため、YMCAの掲示板へ張り紙をしに行ったときのこと。

どうも見覚えのある人がそこにいた。なんと大学で同じクラスにいた同級生だった。彼も同じく1年間休学して何ヶ月か前からこちらへ来ているらしかった。

休学してから9月いっぱいまでの半年間、私はバイト三昧でお金を貯めることに充てていた。そのあいだに彼は一足先にこちらへ来ていたわけだ。

クラスでそれほど親しくしていたわけではないので、彼のそんな行動を私が知る由もなかった。

それが思いがけず見知らぬ土地で再開することになって、ふたりとも驚いてしまった。

偶然にも、ふたりともバンクーバーを拠点にして動き回る計画をしていた。

私が、その車でのアメリカ国内を巡る旅を終えてバンクーバーに帰ってきたとき、ほとんど無一文になっていた私は彼のアパートに転がり込んだ。

ツアーガイドの仕事が決まってウィスラーへ行くまでのあいだ、ずっと彼のアパートでお世話になった。

その代わりといっては何だけど、私の車で買い物やらレジャーやらに付き合ったり、たまに料理なんかもした。料理は彼の方が数段うまかったけど。

そんな経験のお陰で私は、自分ひとりでならどこででも生きていけるかなぁ、なんて思うようになった。

放浪癖のあるオトコのできあがり。

【この記事は vox からの転載です。vox からこのお題が出されなかったら、今このタイミングでこの記事は書かなかっただろう。vox はちゃんと私を刺激してくれているみたいだ。】

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