フィードリーダー的便利ツールが普及するために
もう10年くらいまえのこと。
まだ Mac OSX がリリースされる前で、でもそのプレビュースクリーンショットなどの漏れ伝わってくるいろんな情報に魅了されて、自分の Mac OS9 のルック&フィールを OSX 化するために、デスクトップピクチャやアイコンやいろんなフリーウェアを貪るように集めていたことがあります。
マック雑誌に載っているアドレスを打ち込んで、そんな情報を配布しているサイトにたどり着き、またそんなサイトつながりでいろんなサイトを発見してよろこんでました。
そのころはブラウザに登録したブックマークを定期的に巡回するしかありませんでした。でもたいした量じゃなかったし、回線も今ほど速くなかったのでそれほど困りはしませんでした。
思えばあれがすべての始まり。
その後はてなアンテナの存在を知り、その便利さに驚愕しました。
ローカルのブックマークを全部そっちへ移しました。どこにいても自分のブックマークにアクセスできるし、サイトが更新されたことを教えてくれます。
そのころからだんだんと巡回するサイトが増えてきたような気がします。更新されてることを知ったら見に行かないわけにいかないし、みたいな。
Web Patrol みたいなインストール型の更新チェッカーなんかも使ったりしました。
そのうちにフィードリーダーが登場しました。もう「な、なんだってー?」ってくらい便利で驚きました。
最初は Bloglines。そのあと Firefox にインストールするヤツを使ったり、はてなRSS を使ったりして、今は livedoor Reader を使ってます。
そんなステップを踏んで、いまではすっかりフィードリーダーのヘビーユーザーといっていいでしょう。情報ジャンキーといってもいいかもしれません。
フィードリーダーは、文句のつけようがないくらいに便利なツールだと思いますが、いまその存在さえも知らない一般の人たちが、僕がこれまでに踏んできたステップを全部すっ飛ばして、その便利さに魅了されて使い始めるためには、特別な何かが必要なことはわかると思います。
僕は最初「Googleがデザインするときに大切にしている10個の原則」にある
3.シンプルにすると強力になる
4.初心者ユーザーを引き込み、上級者ユーザーを魅了しろ
あたりが重要なんだろうと思っていました。でも、そんなポリシーで開発されてるはずの Google Reader は Google の思惑通りに普及しているかというとそうではありません。
ところで、ちょっと前まで一般ピ-ポー的にウェブでの検索といえばヤフーでした。
それがここ最近グーグルを使う人が増えてきて、というかグーグルという言葉がふつうの会話の中にチラホラあらわれるようになってきて、その原因を考えてみると、たぶん、テレビ番組の「都市伝説」のコーナーで「Google Earth」が取り上げられたからではないかと思います。
あの番組の直後にこのサイトの「Google の Earth 関係がおもしろすぎる」という記事へのアクセス数が急激に増え、それ以来コンスタントにアクセスがあります。
そんなふうに、一般ピ-ポーの動きの発端はかなり下世話なことが多いことに気がつきます。「強い欲求があれば、ユーザーは複雑さという壁を乗り越える」にあるように、「エロ」は強力なツールです。livedoor Reader あたりでも、「おすすめフィード」とかで「人気のエログ特集」なんかをやると、グンとユーザー数が増えるのかもしれません。
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