2006/12/25

飛ぶ夢をしばらく見ない

このタイトルの小説があります。今調べてみたら山田太一さんだそうです。
それから映画化もされています。

どちらも読んでも観てもいないんだけど、このタイトルだけがやたらと印象に残っていて、しばしば頭の中によみがえってくることがあります。
夢解釈によれば「空を飛ぶ夢は女性的な大地の束縛から逃れて、男性的自由を求める気持ちをあらわす」のだそうです。本当かどうかは良くわかりませんが。

僕が過去に見た夢に、派手に気持ちよく空を飛んだものはなかったような気がするのですが、何回か見た夢の中で「これってもしかして飛んでるよね?」って思ってるのがあります。

川の堤防の上の草の生えた道を、どこかへ向かって急いで走っています。そのうちになぜかまわりの景色がスローモーションに見えてきます。だんだんと走っている一歩一歩が長く力強いものになってきます。まったく上に飛び上がらない3段跳びみたいな感じです。しばらくすると一歩で5メートルとか10メートルとか進むようになってきます。それでもずっと目の高さは地上2メートルくらい。すこーしだけ浮いてる感じです。一歩一歩を力強く踏むのが楽しくなってきて、どこへ向かっていたのかはすっかり忘れて、ずっとずっとそれを続けます。

だいたいそのあたりで目が覚めます。妙な充実感を味わいながら。

上の夢解釈が正しいとすれば、僕はずっと「女性的な大地の束縛」から逃れることができないのかもしれませんね。

飛ぶ夢をしばらく見ない
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • おすすめ度 4.0
飛ぶ夢をしばらく見ない
飛ぶ夢をしばらく見ない
  • アーチスト: 細川俊之
  • 発売元: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2005/03/23
  • 売上ランキング: 8305
  • おすすめ度 5.0

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2006/12/22

雪が降る街

冬になって雪が降ると聴きたくなるのが 、ユニコーンのこの曲です。 名曲ですよね。

年末独特の、なんだか落ち着かなくてソワソワして、 でも妙にワクワクする感じがうまく表現されていると思います。

特に好きなのはこの部分。
たまにはふたりで
じゃまものなしで
少し話して
のんびりして

もうね、話も少しでいいんです。


あとユニコーンで好きなのはやっぱり 「すばらしい日々」

コレの好きなところは最後の
キミはボクを
忘れるから
そうすればもう
すぐにキミに
会いに行ける

なんかどうもそういうことみたいですよ。

雪が降る町
  • アーチスト: ユニコーン
  • 発売元: ソニーミュージックエンタテインメント
  • スタジオ: ソニーミュージックエンタテインメント
  • おすすめ度 5.0

すばらしい日々
すばらしい日々
  • アーチスト: ユニコーン
  • 発売元: SE
  • レーベル: SE
  • 価格: ¥ 816
  • 発売日: 2006/03/24
  • 売上ランキング: 76707
  • おすすめ度 5.0

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2006/12/21

訃報みっつ

  • 岸田今日子さん死去 76歳
  • 僕がもう一度見たいアニメの筆頭にあがるのは「ムーミン」 です。
    ビデオとがDVDで観るんじゃなくて、 テレビで放映されているのを見たい。
    朝6時半ごろからやればいいのに。

    「ムーミン谷の名言集」という本があって、 ここに書評があります。
    「初恋と最後の恋のちがいをご存知?
     初恋はこれが最後の恋だと思うし、
     最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。.......なのよ」

    って深くないですか?


  • 社会">愛すべき“意地悪ばあさん”前都知事の青島幸男さんが急死
  • 最期の言葉が、甘ったれた声で 「ママ、ビールでも飲もっか」 だそうです。
    ちょっと都合よく抜き出してますが。

    カッコよすぎます。 まだまだ生きる気満々って感じで。
    こういうふうに死にたいものです。

    どこかで読んだんですが 、ピカソの最期の言葉は 「水を持ってきてくれ」 だったそうです。

    これもカッコいいと思ったけど 、青島さんのほうがずっとカッコいいです。


  • カンニング中島忠幸さん、白血病に勝てず 35歳で死去
  • みっつの中ではこれが一番効いた。 朝のニュースで泣いた。
    不快なはずの竹山さんのキレ芸が受け入れられたのは、この人がいたからだと思う。
    この人が闘病生活にはいって、竹山さんがピンで活動するようになってからも、この人はずっと彼のそばにいたと思う。
    今、本当にいなくなってしまったけれど、彼はずっと竹山さんのそばにいるんだと思う。

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    2006/12/20

    ほほほほほほほほのほ

    コレに反応して
    こんなのできてました。
    で、つくってみました。
    「は」を探してみてください。

    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほはほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
    ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ

    チカチカするー!
    つくった本人としても探しては見たんですが。
    たぶんないと思われます。(←あるはず)

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    2006/12/19

    ブログバトラー

    とりあえずつくってみた。
    サイドバーに張るかどうかは、しばらく様子を見てから決めます。


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    2006/12/18

    それでもまだモノマネは続く

    たとえば歌を歌うとき。
    大好きなミュージシャンのお気に入りの歌を歌うとき。

    何度も何度も聴いた歌を、 何度も何度も歌っていると、
    だんだん大好きなその人とそっくりに歌えるようになってくる。

    また別の大好きなミュージシャンの曲でも、同じことを繰り返す。

    そのうちに、自分が誰かとそっくりに歌うのが嫌になってくる。

    声が違うから絶対にそっくりにならないはずの
    異性のミュージシャンの曲を歌ってみたりする。
    でも、それさえも似てきたりする。

    そんなことを繰り返しているうちに、歌のスキルがどんどんあがってくる。

    すると突然気づく。
    大好きなミュージシャンたちと自分との違いに。

    自分の声の独特な響き方に。
    自分の声の独特な裏返り方に。
    自分の独特な節回しに。

    それがモノマネから開放される瞬間。

    でも。
    それでもまだモノマネは続く。

    だって自分自身に飽きてしまったらそこで終わりだから。
    そのためには、自分をワクワクさせてくれる新しいものを
    モノマネによって吸収しなければならないから。

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    2006/12/17

    母乳搾乳器のこと

    この記事を読んで思い出したこと。
    大阪で勤めていた会社に、同期入社でとても仲良くしてもらっていたやつがいて、僕もそいつのことが結構好きだったので帰りにふたりで呑みに行ったりとかしてました。

    子供が生まれたばかりのそいつが突然、
    「いまは母乳搾乳器という、とても便利なものがあってねぇ」
    と、いつもとは明らかにちがう口調でいいました。
    どれくらい違うのかというと、そいつはいつもバリバリの大阪弁なのです。

    で、そいつはそのあとも、その母乳搾乳器の便利さについてやたらと熱心に語ってくれました。

    搾った母乳を哺乳瓶に入れて自分が飲ませていることとか、ちゃんとした温度の場所においておけば結構保存が利くこととか。ずっとその妙な口調のままで。

    僕はなんだかちょっと変だな、とは思ったけど、奥さんが関東の人だから、そういうことなのかな?とか無理矢理納得しながら話を聞きました。

    今日、上の記事で筆者が、「ダウナーな気分になる」と書いているのを読んで、あ、あいつはあのとき実は気分がダウンしていたんだろうか? と思いつき、自分はなんて人の気持ちのわからないやつなんだろう?と思えて、なんだか泣けてきました。(←ウソ)

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    2006/12/15

    プロじゃできないこともあるのかも

    ちょっと前にニュースで、学校におけるいじめ問題を解決するため、心のケアを専門に行うカウンセラー的な人材を配置するための予算を計上した、とかいうのを知りました。うろ覚えですけどね。

    これを聞いて僕は、そんなんで何とかなるのかなぁと思いました。

    いきなり話はかわって、確か「はてな」の naoya 氏が言っていたとことだった思うのですが、はてなブックマークのタグ付けに代表されるフォークソノミーという概念に関して、タグ付けをする人たちが自分勝手であればあるほど、つけられたタグの価値は高くなるのだ、ということでした。
    フォークソノミーとは - はてなダイアリー」で、「多数の人々が思い思いに入力した情報」という部分の「思い思いに」というところが思いのほか重要のようなのです。
    たとえば、はてなが「タグ付けはこんなふうにするといいですよ」と指針を示すとか、影響力の高いカリスマブックマーカーが現れて、その人のタグ付けに多くの人たちが倣ってしまうとか、そういうことはフォークソノミー的にはマイナスになるようです。
    みんながみんな賢くなってしまったり、みんながみんなのためを思い始めると良くないみたいです。そして、実はそれって社会の成り立ちそのものだと思うのです。

    話は教育に戻って、今日こんな記事を読みました。
    これの2ページ目のあたまの文章が重要だと思うのです。この部分が大きく損なわれてしまったことが、昨今のさまざまな社会問題の根源であるような気がします。

    いろんなひとがいるってこと。いろんなひとがいていいんだってこと。いろんなひとがいるからいいんだってこと。みんながいい子にならなくったっていいんだってこと。
    そんな大事なことを身をもってしみじみと理解してもらうためには、教育のプロが、いわゆる「先生」がいくらガンバってもダメで、近所にいる、なんだかダメそうな感じだけどどこか幸せそうな面倒見のいい兄ちゃんとか、やたらと怒ったり威張り散らしたりしてるけど、やっぱりどこかダメな感じの漂う親父とか、ビックリするくらいでかい荷物抱えて、そりゃないよなっていう感じの化粧をして、ものすごい勢いで東京へ出て行ったけど、今は近所の美容院でバイトしていて、店の外でタバコをふかしてるときに寄っていくとガムをくれる姉ちゃんとか、そんな人たちにしか教えられないんだと思います。

    なんだ社会ってダメな人たちばっかりで成り立ってるんだ、って思ってるくらいが、いろんなことがうまく行きそうな気がします。

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    2006/12/14

    意外な言葉

    ショッピング
    ショッピング
    • アーチスト: 井上陽水奥田民生
    • レーベル: フォーライフミュージックエンタテインメント
    • 価格: ¥ 2,905 (5% OFF)
    • 発売日: 1997/03/19
    • おすすめ度 5.0

    井上陽水奥田民生が再結成されて、コンサートツアーまでやってくれるそうで、とてもうれしいことです。

    彼らのファーストアルバム「ショッピング」は、僕のかなりのお気に入りです。

    中でも奥田民生の「意外な言葉」という歌が好きです。

    「別れ」を歌った歌では、僕の中では最強かもしれません。
    「地上の地下鉄」とか「飛行場のバス」の描写で「別れ」のあとの気持ちがこれほどまでに的確に表現されてしまうとは驚きの一言です。

    奥田民生の才能に嫉妬すら覚えます。

    あと、このアルバムの曲では「2cars」も好きです。
    大きくゆったりとうねるようなギターサウンドなのに、ものすごい疾走感を感じます。
    夜中にひとりで高速道路を走るときの、あの現実感の希薄な、なんとも切ない感じが、無機質とも思える情景描写によって脳裏によみがえります。

    こりゃコンサートいっちゃうな。たぶん。ひとりで。

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    2006/12/13

    最近の松本零士氏が不快な理由

    最近行われた、著作権保護期間延長に関するシンポジウムでも、ひとり気を吐いているご様子です。
    僕の松本零士氏に対する悪い印象は、もう修復不可能な状態になりつつあるようです。

    槇原敬之の盗作騒動」でチラリと触れたんですが、僕は松本零士氏さんのことをずっとクリエイターだと思っていました。でもなんだか違うなぁという感じもしていました。で、今日、突然ひらめきました。彼はもうクリエイターではなくなってしまっていたんだって。

    0から1をつくる人、1から10をつくる人」で書いたように、アニメやマンガの世界では、成功した人は段々とクリエイターではなくなっていくことがあるのでした。もう彼はたぶん「ブランド」化されてしまっているのでしょう。少なくとも彼はそう思っているのではないかと思います。でなきゃ槇原敬之さんに対してあんな発言できないはずです。

    著作権について考えるとき、まず第一に考えなければならないのは、あるクリエイターの創りだす作品を気に入って購入するなりして、そのクリエイターにお金を支払い、その人の創作環境の向上に協力しようとする人たちと、そのクリエイターとの結びつきです。

    これまではずっと、クリエイターが創作活動だけして生活するためには、かなりのプロモーション活動が必要でした。プロモーションばかりしてクリエイションのほうがおろそかになっては本末転倒なので、ある程度作品の価値が評価され始めると、どこかのプロモーターと契約することになります。それは、あなたの創作環境を良好なものに保つため、あなたの作品を愛してやまない私が骨を折りましょう、というものであったはずです。
    それから、命を削るようにして生み出した作品が、どこかの誰かによってコピーされ、その誰かの利益になるような行為がされないように、著作権保護団体と契約して取り締まってもらいます。

    ここまではクリエイターにとってもファンにとっても、なにも問題はないはずです。しかし、プロモーター・著作権保護団体とクリエイターとの関係が逆転し始めたとき、話は大きく変わってきます。

    創作に模倣はつきものです。それはクリエイター自身が一番良く知っているはずです。すべての創作は模倣から始まっているのです。クリエイターたちは自分の創作意欲を掻き立ててくれる他の誰かの作品を求めて動きます。クリエイター自身が他のクリエーターのファンであることもあります。若いクリエイターが自分の作品の模倣をしてくれることは、クリエイターにとって嬉しいことであり誇りでもあるはずです。
    もちろん目に余るものというのもあるでしょう。しかしクリエイターにとって誇りにもなるべき行為にまで、プロモーターや著作権管理団体が取締りを始めたとき、何かが大きく損なわれてしまいます。

    そして今、OK GO の登場によって、クリエイターが創作活動に専念する環境を保ちつつ、クリエイター自身の手によって、とてつもなく大きな数のファンを獲得し、さらにコミュニケーションまでとることが可能なことが証明されました。
    iTunes Music Store の登場によって日本の音楽業界の成り立ちが大きく変わることを予想しましたが、既得権者たちの大きな抵抗によってまだ変わり切れていない状態です。JASRAC はさらに今、YouTube にも圧力をかけ始めています。JASRAC が今、必死で守ろうとしているものの正体とはいったいなんなのでしょうか?
    それが純粋に、クリエイターたちの利益を守ることであれば良いのですが。

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    2006/12/11

    はてなミュージック

    仕事場では J-WAVE Brandnew J を聞くことが多かったのですが、最近は iTunes で自分の好きな音楽を聴くことが多くなってきました。
    最新のヒットソングや、自分が聴いたことのない曲を聴くことのできるラジオというメディアも良いのですが、やはり自分の好きな曲を気分に合わせて自分でセレクトするのも楽しいものです。

    というのも、つい2週間ほど前に自宅から、3670曲もの音楽データの入った外付けハードディスクを会社に持ち込んだからです。子供がテレビを見たりするので自宅では音楽を聴くことがほとんどないので、早く会社へ持ってくればよかったのです。

    というわけで最近の僕の出社後の日課は、その日の気分に合わせてその日に聴く音楽のプレイリストを作ることになっています。そんな僕の変化と同じタイミングで、はてなからはてなミュージックというベータサービスがリリースされました。だいぶ前にプラグインをインストールしたので、ここしばらくのあいだに僕が聴いた音楽が、かなりの量リストアップされています。
    最近は、Bonnie Pink や Crystal Kay などの女性ボーカルを良く聴いています。それから昨日は激しい疾走感が大好きな Bump of Chicken の Saling Day を何度も聴きました。これだけ聴いたら今度はちゃんと歌えそうな気がします。

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    2006/12/10

    「ひらがなのすすめ」を読んで

    僕はむかし、糸井重里さんが「むずかしいことをむずかしく書くのは簡単だけど、むずかしいことを簡単に書くのがむずかしいんだ。」みたいなことをいってるのを聞いて、それからずっと肝に銘じています。

    たとえば上の文章で「難しい」を「むずかしい」としているところが、こだわってるところだったりします。(かなり微妙なこだわりだってことは理解してるつもりです。)
    「拘り」なんかも漢字にしないのが僕の好みです。でも「肝に銘じる」はちゃんと漢字のほうがいいと思います。どんな基準なのかは、自分でも良くわかりません。

    ただひとつはっきりいえることは、油断しているといつのまにか漢字ばっかりの文章になってしまうということです。ちゃんと漢字を使って書いたほうが、ずっとずっと楽なのです。

    ところで「ひらがなのすすめ」で村上春樹さんの文章はひらがな訳する必要がほとんどない!とされていることに激しく納得してしまいました。
    僕が村上さんの書く文章が好きなのは、このあたりに理由があるのかなぁ、とか思いました。

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    2006/12/08

    スゴイのいっぱい

    あつめてみました。

    2ちゃんねるの Vipper のみなさんが、今年スゴいと思った YouTube の動画を挙げまくるというスレッドがどこかで紹介されているのを見つけまして、そこで見つけた動画の中で僕がぐっときたのをご紹介します。

    まずはコレ。最後のコピ-が泣かせます。飲み会のとき、僕がどうしても最後まで付き合ってしまう理由も、コレと良く似た感じです。だってドンドンおもしろくなっていくんだから。


    次はコレ。こんなふうにギターが弾けたらどんなに楽しいだろう。エアギターとかいってる場合じゃないですよ。


    それからこれは、無名とかいて「U-Min」の皆さんです。途中パソコンがハングアップしてるのかと思いました。最後、ちょっと普通っぽくなっちゃうところが残念です。


    これはタモリ倶楽部の空耳アワーから。空耳用につくっただろと疑いたくもなるクオリティです。


    最後はウソのようなホントの話。結局一番面白いのは、つくりものじゃなくてありのままの現実だってことで。おあとがよろしいようで。


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    2006/12/07

    只今、サイトリニューアル中。だそうです。

    このサイトの話ではありません。
    1→10design さんのサイトの話です。
    あと32日でリニューアルが終わってしまうので、興味のある方は早く見に行ってみてください。(←このセリフちょっとおかしいですね。)

    みんな忙しそうにリニューアルの作業をしてますね。かなりローテクな感じに見えますが、よく見ると実は、少し太り気味の「テレビモニター君」が登場してますよ。たぶん普通はCGでつくってるはずです。なんだかかわいいです。あんまりかわいいので「モニ太」を名づけることにしました。(←センス悪い)

    このモニ太が、大きくなったり小さくなったり、のそのそ歩いたり駆けあししたり、手押し車にはねられたりしてます。
    どうしてこんなにかわいいのか考えてみたんですが、お腹がでっぷりと出てるところに共感を抱いてるんじゃないかと思います。

    なんていうか、共感ってだいじですよね。

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    2006/12/06

    波紋とか、輪郭とか、

    ずっと前に見つけていて、ご紹介するのがスッカリ遅れてしまった のですが、波紋に激しくインスパイアされたコンセプチャルなプロダクトです。
    一番上のと一番下のがそうです。
    僕としては一番下のタイプが好きです。椅子になっていて、その中に液体が入っていて、下の床への投影装置が組み込まれているようです。椅子に座ってお尻をモゾモゾしたりすると床に波紋が投影されるのでしょう。でもそれでは自分でその波紋を見ることができないので、椅子の前にしゃがんで、椅子の側面を手で叩いたりして波紋を楽しんでみたりして。
    だんだんなにしてるのかわからなくなってきますよ。

    そのあたりを踏まえて、完全に観賞用にしてしまったのが一番上のタイプでしょう。透明なアクリルで作られたボディの中にスピーカーシステムが組み込まれていて、自分で振動して波紋を作り投影します。座る必要はないので脚も華奢でスタイリッシュになっています。でも、波紋の出方があんまりエレガントじゃないです。

    やっぱり下の方が好きだなぁ。

    人間はどうも、こういった波紋だとか波や風の音だとか、炎の揺らぎだとか、自然で不規則なものに癒しを感じたり、落ち着いた気分にさせられたりする傾向があるようです。

    これとはまったく逆で、人工物にさらに手を加えて、さらに無理矢理人工物っぽくしちゃえ!というのがコレ。色と輪郭ですね。それでここまで現実感がなくなるとは驚きです。
    人間ってこういうのにもなぜか惹かれるんですよねぇ。少なくとも僕はそうです。

    人間っていろいろだってことです。

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    2006/12/05

    寂しいって感情は

    いつも読んでる伊藤ガビンさんの先見日記を読んで。
    寂しいとか切ないとか胸が苦しいとかって感情は 、なんだか自分がセンチメンタルでセンシティブで 、人生経験豊かな良い人になったような気分になって、 自分に酔うためのものなのかなって感じがしてきました。

    自分のそんな感情を引き起こす原因となる対象に対して 、自分がそんな感情でいることをやたらと伝えたりする行為は 、場合によってはその対象の価値に傷をつけてしまったり、 どんどん自分が鈍感で大ざっぱでがさつにさせていったりもします。 (←最後のところガビン節)

    ちょっと気をつけてみよう。

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    2006/12/04

    映画「鉄コン筋クリート」

    いま僕が公開を心待ちにしている映画です。
    松本大洋氏による原作のマンガがとても有名なのは知っていました。でも読んだことはありませんでした。この映画の製作発表のニュースを読んで公式サイトへ見に行ってみたら、一発で大ファンになってしまいました。それ以来ずっと、早く観たくて仕方がありません。

    ちょっと前に PingMag にこんな記事がありました。
    この記事を読んで、何があっても絶対に観にいこうと決めました。
    そしてこの記事を読んで初めて、監督と脚本が日本人の手によるものでないことに気づき、かなり驚きました。公式サイトのトップにもちゃんと書かれているのに、まったく気づきませんでした。

    このインタビュー記事の中で、たくさんの製作秘話が語られていますが、アニメーションの製作というものがこんな風に行われているんだと、あらためて感心させられる部分があったので、ピックアップして引用してみます。
    皆は、彼らがこの地図上のどこを走っているのか分かっていますよ。他にも、それが午後3時に起こっていたら、どんなにジグザグで走ろうと3時の光の方向で描きますからね。アニメーターはそんな風に作業しているんです。

    キャラクターデザイン監督の西見くんを見ると「あ、クロだ!」って思いますよ。作画監督の浦谷さんはシロで、ヤクザの格好良い部分を見ると、もう一人の作 画監督の久保さんだって思います。コンテを描く時にそのキャラクターになりきりますからね。アニメーションの場合、スタッフって工場の労働者じゃなくて、 役者なんですよ。自分がその役に入り込んで、喋る口の動きのタイミングや動作を考えて演技するんです。

    アニメーターは役者でもあったんですね。考えてみれば、当たり前と言えなくもないのかなと思いました。こういった作業があってはじめて、キャラクターたちが活き活きと動き始めるんですね。

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    2006/12/03

    ツールと、才能と、

    最近、アメリカのティーンエイジャーが創った驚くほどクオリティの高いショートムービーが話題になっていました。
    唯一の登場人物は、彼の近しい親類のおじさん(あるいはお父さん?)が演じていますが、それ以外のすべてを彼が一人でこなしています。長い歳月と強力なたくさんのデジタルツールを使用していますが、ひとりのティーンエイジャーがここまでのものを創りあげることができるという事実は誰もを驚愕させることでしょう。

    コレとは逆に(あながち逆ではないのかもしれませんが)、誰もが貧弱だと思うツールだけを使って驚くべき作品を創りあげるひとのことも同じ時期に話題になりました。
    タイトルどおり、ウィンドウズに標準で付属しているけれど、機能の貧弱さからおそらくほとんどに人が起動させたことさえないと思われるドロウイング用アプリケーション「MS. Paint」だけを使って、驚くほど細密な車の絵を描いています。

    才能や能力さえあれば、最低限のツールで誰もが驚くほどのクオリティの作品を創りあげることができることを教えてくれています。
    そしてまた、才能のある人が最高のツールを手にいれたとき、恐ろしいことが起こるであろうことも教えてくれています。

    なんだかどこかがムズムズして、何かを創りたい気分になってきている人も多いんじゃないかと思われます。
    最近見つけたこの道具も、才能さえあればものすごいものが出来上がりそうな代物です。
    人間の持つ最大の力とは、そう、想像力なのです。

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    2006/12/01

    続・大切なひとのために

    昨日、ミクシィで仲良くしてもらってるひとの日記にこんなのがありました。

    タイトルは『ずっとずっとだいすきだよ』

    娘さんが学校の宿題で国語の教科書の朗読をしたのだそうです。たぶん、その朗読をしたお話のタイトルがきっと『ずっとずっとだいすきだよ』なのだろうと思います。1年生の娘さんの声で朗読されるそのお話が、なんだかとっても良かったらしいです。そのひといわく、
    なんやとってもええ話でホロリときてしまいましたわ。
    1年生の教科書あなどれまへんな。

    だそうです。
    で、そのお話の内容というのが、
    そのお話はペットが生まれて死んでしまうまでの話なんだけど、
    飼い主の男の子は、毎日ペットのエルフに「大好きだよ」と言い続けるんですよ。
    家族もエルフのことは大好きなんだけど、
    口には出さなかったんだって。
    だけど、エルフが年を取って死んでしまったとき、
    他の家族は、悲しんでいたけど、
    その男の子は悲しいけど、エルフを毎日大好きだよと、
    言っていたおかげでちゃんとさよならができたんだ。

    この日記を読んで、僕はこうコメントしました。
     「 ちゃんとさよならができた、ってどういうことなんだろう?」
    するとそのひとはこう教えてくれました。
     「さよならできたというのは、エルフの死を、
      理解して受け入れることができたということでしょうか…
      最後、エルフの使っていたかごを、
      子犬が産まれたお隣の子に譲ってあげるんですよねぇ。 」

    それに対して僕はこう答えました。
     「 >最後、エルフの使っていたかごを、
      >子犬が産まれたお隣の子に譲ってあげるんですよねぇ。
      あぁ。ぼくにはそれ、できないようなきがするなぁ。」
    するとそのひとは、 
     「それですよ、ちゃんとさよなら。 」

    最近、インターネットで知り合って仲良くなったあるひとのことを、僕の不用意な言葉で深く深く傷つけてしまいました。それがきっかけで、そのひととは現在絶交状態になっています。
    僕の言葉がそんなにもそのひとのことを傷つけてしまったということを、まだうまく理解できずにいるけれど、結果としてそのひとが深く深く傷ついてしまっているということは紛れもない事実です。
    そして、そのひとを深く傷つけてしまったという事実が、僕自身をも深く傷つけることになりました。
    僕がこんなにも深く傷ついたのは、生まれてから初めてのことではないかなぁと思っています。


    そのひととは、ちゃんとさよならできてないような気がします。
    いや、本当のところは、さよならなんてしたくないんだけれど。
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